カリグラフィーとは of 手書き文字(カリグラフィー・筆文字)専門店


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カリグラフィーとは

言葉の由来

「カリグラフィー」という言葉自体はギリシャ語で「美」を意味する「※kallos(カロス)」と「書くこと」を意味する「graphein(グラフェイン)」に由来します。
(※ギリシャ語にはcがないのであえてkを使用して表記しています。)
私たちが良く知る「日本書道」にてらし合わせれば、「アルファベットの書道」や「西洋書道」と表現できるでしょうか。

スタイル色々

しかし、人まとまりにして説明することはできないほど、書き手によって作品の印象はそれぞれ異なります。一般の方にも直感的に理解できるものとしては、“アメリカやイギリスの系統を汲むスタイル”と“古典的要素が色濃く残るヨーロッパ的なスタイル”でしょう。文字の雰囲気もそうですが、装飾として用いられる絵柄も印象が違うと感じることが出来ます。
さらに、上記のように作品の雰囲気を大まかに分けたとしても、国によって、地方によって、時代によって、書体はさまざまで、全体で何種類あると決めることが出来ません。
また、過去の歴史の中で文字の発展の経過は政治や宗教と密接に結びつき、登場しては変化し発展し、時には忘れ去られようとしたこともありました。どの時代の文字もその時代の人々の手でつむぎだされた歴史の一部なのです。

決まりごと

カリグラフィーでは文字の高さがペン幅の○個分、傾斜角度は△△度という様に、書体によって決まっています。
正確に書くことが大切ですが、活字をまねるものであってはいけません。基本に沿って書いても、書く人によって個性が出て、それぞれに味わいが異なるのが魅力です。

道具

一般的に作品作りに使用する道具は、
傾斜版/動物の皮(下敷き)/作品用紙(中性紙を使います。)/ガムサンダラック/不透明水彩絵の具と付随する道具/精製水/ガムアラビック/ペン(金属だけでなく葦や羽根などもあります。)/鉄筆などです。練習用にはインクも使用します。

他にも、レイアウト用に方眼紙とトレーシングペーパー・仮止めテープ、ギルディング用の道具やイルミネーション用の道具など、さまざまな専用の道具が必要になります。そして、道具のほかに必要なのは、正しい姿勢と、書き手の「書きたい」という意欲です。

ミリーズボードでは、大まかなカテゴリに分けて作品を見ています。

アメリカやイギリスの流れをくむスタイル

通常のスタイル

このスタイルの作品は、どちらかというと斬新で自由な雰囲気があります。カラフルであったり楽しい感じであったり、創作文字であったり(ここでいう創作文字とはx-ハイトなどの約束事も一緒に創作したものです。)文字を表現のパーツのひとつとして作品に点在させたり・・。
文字を書く“基本の技術”は必要ですが、その技術さえあれば、自分の感性のまま自由に作品を作ることができ、全体として一つの絵のような仕上がりにすることも出来ます。使う道具も、綿棒やバルサ材などカリグラフィーの道具でないものを使ってみたり、レースペーパーやパーチメントクラフト、クイリングや押し花など他のクラフトと組み合わせたり、誰もやったことのない手法を考えることも楽しめます。また、市販のインクを使用すれば手書きならではの濃淡が気軽に楽しめます。文字の特徴はイタリック体に関してはとがったタイプが多いようです。

モダンなスタイル

上記流れを組む中でもさらに斬新なものがあります。カリグラフィーは<決まりごと>でご紹介した文字を書く上での約束事がありますが、あえて“全くこれらを無視した作品”や“文字として全く読めない状態の作品”、文字は一応読めるものの“完全に視覚的な感じの作品”もあります。
これは日本の書道家が書く「書」のように、文章の意味を自分の内側で消化し、“字”であることにとらわれずに心の赴く方向へペンを走らせた結果できあがった作品といえます。
言葉では、「抽象的な作品」や「斬新な雰囲気の作品」、「現代風の作品」と表現できるでしょうか。そんな作品に出会えたときはぜひ、そのリズム感や躍動感を感じてみてください。
しかし、これらはあくまで本来の知識とテクニックの裏打ちがあってこそ行われるべきで、またそうしなければ良い作品は生まれません。このカテゴリで活躍する多くの作家は、自分の個性を表現できるようになるまで、何度も何度も自分と向き合う作業をするのです。
弊社ではこれらの場合、作品によってはあくまで「手書き」であるだけで「カリグラフィー」とは表現しないこともあります。

古典ヨーロッパの流れをくむスタイル

歴史的な知識に基づいて作られた作品は、文字の美しさはもちろん“イルミネーション”も見どころのひとつです。文字の中にほどこされた“細密画”は、経験を積んだカリグラファーがこぞって自分の技術を見せ合うところです。また、余白の美しさも是非見て欲しいところ。余白を大切にし、マットぎりぎりではなく、ゆったりと額装します

厳格に手法を守って作られた作品は、格調高く上品な仕上がりになります。
また、道具一つを手にとるにしても無駄な動きが全くなく、動作そのものが美しいものです。

デモンストレーションを見る機会に恵まれた方は是非じっくりと堪能してください!
イタリック体に関してはやや丸みのあるエレガントなペン運びが特長です。
ミリーズボードの商品はこちらのタイプがやや多いです。